Beatlemania's Blog ~ビートルズ研究~

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The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-305- 【Dear Prudence】

フリューゲルホーン



【 Dear Prudence 】 -7-

 


フリューゲルホーンは録音されたのか

 


【資料】

1968年8月30日
第3回録音

ピアノとごく短いフリューゲルホーン(共にポール)を
オーバー・ダブしてこの曲の録音を完了

(The Complete Beatles Recording Sessions P.190)

 


第3回録音ではポールのみがオーバー・ダブをした。
ピアノとごく短いフリューゲルホーンだった。

ピアノは聞き取れる。
でもフリューゲルホーンは何度どのように聞いても聞き取れない。

フリューゲルホーンは録音されたのだろうか。
どこで鳴っているのだろうか。

 


【資料】

ポールのベース、ジョンの重ねどりしたダブル・トラックのリード・ボーカル
そしてポール、ジョージ、マル・エヴァンズ、ジャッキー・ロマックス、
ポールのいとこのジョン・マッカートニーによるバック・ボーカルと
手拍子とタンパリン、
ポールのピアノとフリューゲルホーンをオーバー・ダビングした。

(The Complete Beatles Chronicle 1965-1970 P.360)

 


ベース、ボーカル、バック・ボーカル、手拍子、タンバリンなど
多くの楽器とボーカルがオーバー・ダビングされた。

多人数でのバック・ボーカルが録音された。
他にポールのピアノとフリューゲルホーンもオーバー・ダビングされている。

 


【資料】

完成までに以下のオーバー・ダブをした。

2回のジョンのリード・ボーカル
タンバリンとパーカッション
ベース・ギター
エレクトリック・ギター
ピアノ
2回のバック・ボーカル

(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.206)

 


この資料ではフリューゲルホーンは完成までにされた
オーバー・ダビングの中に入っていない。

 


【資料】

8月30日にトライデント・スタジオにてミックスが作成された。
ラフ・モノ・ミックスとステレオ・ミックスだった。

そのうちのモノ・ミックスの一つをジョンが保管していた。
このミックスでは周囲からの拍手とジョンが「最後のヴァースをするべき
だったかな?」と話すのが入っている。
続けて、フリューゲルホーンの破裂音とドラムロールが入っている。

他のミックスでも拍手とフリューゲルホーンの破裂音とドラムロールで
終わっている。

(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.207)

 


8月30日の録音最終日に数種類のミックスが作成された。
そのうちのミックスの一つがジョンの保管していたテープの中にあった。

そのミックスでは曲の最後に周囲からの拍手とジョンの喋りが入っている。
その後に続けてフリューゲルホーンの破裂音とドラムロールが入っている。

正規版のヴァージョンではこの部位はカットされている。
だから聞くことはできない。

この日の他のミックスにもフリューゲルホーンの破裂音とドラムロールが
最後に入っているとしている。

曲が終わった後のアレンジとしてフリューゲルホーンは録音された。
拍手とホーンとドラムロールでの終わりをジョンは考えていたのだろう