The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-286- 【Wild Honey Pie】
【 Wild Honey Pie 】 -6-
ポールが一人多重録音に夢中になっていることについて
○
【インタビュー】
ポール
この曲はインドのマハリシのキャンプで
自然発生的に参加者が唱和した歌がもとになっている
(ビートルソングス P.136)
:
このキャンプにはビーチ・ボーイズのマイク・ラブも参加していた。
ここの「参加者」のなかにはマイク・ラブもいるのだろうか。
曲はみんなと一緒に作った。
同じ現場にいた。なのに録音はポール一人でしてしまう。
○
【インタビュー】
ポール
ジョンの「Yer Blues」を物置の中で録音したばかりで
まだ実験的な気分で作ったものだ。
狂ったような感じを出した。
その前に書いていた「Honey Pie」に関連したちょっとした実験的な作品
:
ポールは小部屋で行ったYer Bluesの録音を実験ととらえていた。
その実験でのYer Bluesの音を「狂ったような」ととらえていた。
その感じをだしたくてWild Honey Pieを録音した。
ポールもYer Bluesの重くハードな音を気に入っている。
ポールなりの狂った音。
それがWild Honey Pieだった。
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【資料】
この夜ポールがレコーディングした2曲にも
ジョンとリンゴは参加していない。
1曲目は「Etcetera」という曲のデモだが
1本しかないこのテープは持ち帰られたまま
その後、だれも聴いたことがない。
(The Complete Beatles Chronicle 1965-1970 P.359)
:
ポールはこの日にもう1曲録音していた。
合計3曲だ。
この曲もポール一人での録音だった。
ポールは一人での録音が楽しくて仕方なかったのだろう。
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【年表】
1968年8月20日
Mother Nature's Son
第2回録音
完成
Wild Honey Pie
第1回録音
完成
Etcetera
第1回録音
:
Etceteraは完成したのかどうか不明
この日は一人多重録音を3曲も録音した。
ジョンが前衛に夢中になっていたようにポールは一人多重録音に
夢中になっていた。