The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-285- 【Wild Honey Pie】
【 Wild Honey Pie 】 -5-
この頃リンゴはポールをどう思っていたのか
○
【資料】
ポールがドラムを叩いた曲
1 Revolution 1
2 Don't Pass Me By
3 Revolution 9
4 Blackbird
5 Everybody's Got Something to Hide Except Me and My Monkey
6 Good Night
7 Ob-La-Di,Ob-La-Da (★)
8 Revolution
9 Cry Baby Cry
10 Helter Skelter
11 Sexy Sadie
12 While My Guitar Gently Weeps
13 Hey Jude
14 Not Guilty
15 Mother Nature's Son ★
16 Yer Blues
17 What's The New Mary Jane
18 Rocky Raccoon ★
19 Wild Honey Pie ★
★:ポールがドラムを叩いた曲
(★):再リメイクの時のみで採用されていない
:
ポールが本番の録音でドラムを叩いたのは3曲目。
ポールの曲では3曲連続だ。
ポールの専横な振る舞いはこの時がピークだろう。
ジョージにギターを弾かせず、リンゴの代わりにドラムを叩く
ポールは身勝手に自由気ままにしている。
そんなポールに3人は不満であり無念だった。
ジョージはギターの演奏をさせないポールから気持ちが離れていった。
リンゴはポールがドラムを叩くことに衝撃を受けていた。
ジョンはポールが一人で録音することに悲しんでいた。
ポール対ポールに不満を持つ3人という図式ができた。
○
【資料】
ポールの一人多重録音
1 Blackbird:一人多重録音
2 Ob-La-Di,Ob-La-Da:バンド演奏
3 Helter Skelter:バンド演奏
4 Hey Jude:ジョージのギターを削除
5 Mother Nature's Son:一人多重録音
6 Rocky Raccoon:全ての楽器を修正
7 Wild Honey Pie:一人多重録音
:
この曲まででポールの曲は7曲。
Helter Skelterは1回のリハーサルしかしていないので完成した曲は6曲。
完全なバンド演奏はOb-La-Di,Ob-La-Daの1曲だけだ。
一人多重録音が多いのでリンゴはドラムを叩いていない。
6曲のうちでリンゴがドラムを叩いたのは3曲しかない。
そのうち1曲はポールにドラムを重ねられて修正されている。
リンゴはドラムスに触られるのすら嫌だ。
それなのにドラムをポールが叩きリンゴは叩かせてもらえない。
リンゴは疎外感を味わっただろう。
リンゴにとってはバンドの一員として存在の危機だ。
その危機を感じる気持ちが次の曲の録音時に爆発する。
ジョージに続いてリンゴが失踪する。