The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-135- 【Revolution】
【 Revolution 】 -14-
録音初日について
○
【資料】
1968年7月10日
Revolution録音
1回目
10テイクを録音し第10テイクにオーバー・ダブ
2台のディストーション・ギター、手拍子、それに2つのへヴィなドラム・トラックは
コンプレッサーとリミッターに通され、いっしょくたになって押しつぶされ
ゆるぎないハードなサウンドを築いている
リダクション・ミックスで第11~13テイクを作り、ベストの第13テイクに
ジョンの毒のあるリード・ボーカルとセカンド・ボーカル(別トラック)をスーパー・イ
ンポーズ。
再度のリダクションで第14及び第15テイクを作り
(The Complete Beatles Recording Sessions P.175)
:
リハーサルの翌日に初回の録音を行った。
全部で10テイクを録音した。
2台のギターと手拍子と2台のドラムという構成だ。
ジョンとジョージ、リンゴの3人で録音したのだろう。
リダクションしてテイクを3つ作成しベストを第13テイクとした。
その第13テイクにジョンのボーカルを2種類オーバー・ダビングした。
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【資料】
1968年7月10日
Revolution録音
全部で13テイクが録音された。第4、6、7、8テイクは失敗テイク。
翌日の11日にオーバー・ダビングがされ第21テイクとなった。
翌日の12日にジョンは第15テイクにもどりオーバー・ダビングし第16テイクとした。
この第16テイクが正規版パスト・マスターズvol.2に入っている。
(Complete Beatles Audio Guide P.180)
:
この資料では少し違った記載内容をしている。
最初にとったテイクは13テイクで完全演奏は9テイクとしている。
ジョンのボーカルも10日の初日の録音ではなく11日としている。
どちらにしてもベストのリズム・トラックにジョンのボーカルをオーバー・ダビング
それが第15テイクとなりリダクションして第16テイク
これが正規版となったのは間違いないようだ
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【資料】
Revolution テイク14-インストゥルメンタル・バッキング・トラック
White Album(スーパー・デラックス・エディション 2018)
CD4 セッションズ 10曲目
(レコード・コレクターズ 2018年 12月号 P.95))
:
第14テイクがリリースされて聴くことができる。
資料「The Complete Beatles Recording Sessions」では7月10日に作成されたとしている
おそらくリズム・トラックを録音してジョンのボーカルを録音する前にリダクションした
そのリダクションの数個あるテイクのうちの1つなのだろう。
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【資料】
ディストーション・ギターはジョンとジョージでトラック1と2
強打するリンゴのドラムはトラック3
トラック4にはドラムをかぶせている。
1分21秒で2台のドラムがずれている。
(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.186)
:
最初のリズム・トラックの録音を説明している。
ギターはジョンとジョージの二人。
ドラムはリンゴ。
リンゴはドラムを2回たたいて重ねている。
リンゴのドラムが1回目と2回目でずれたので
1分21秒でドラムのずれがある。
歌詞では2番のヴァースのWe're all doingの部分
一瞬ドラムが連打するように聞こえる。
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【資料】
リダクションしてトラック1に2本のギター、トラック2にドラムとした。
トラック3にジョンのリード・ボーカルを録った。
この時のボーカルは「out」と歌った。
トラック4にはセカンド・ボーカル、イントロの叫びを含む、を入れた。
あと手拍子もトラック4に入れた。
リダクションし第15テイクをジョンが家に持ち帰った。
(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.186)
:
この資料ではジョンがいつボーカルをオーバー・ダビングをしたのかは
はっきりさせていない。