Beatlemania's Blog ~ビートルズ研究~

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The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-133-  【Revolution】

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The Village Voice



【 Revolution 】 -12-

 


批評家の激昂とジョンの反発について

 


【資料】

シカゴで開かれた民主党大会の会場のそとで
警察クラブの人たちが抗議デモを行った、

それと同じ週にこのシングルが発売されただけに、
1968年の彼のメッセージが多くの批評家、また一部の影響力のある批評家を激昂させた。

ビートルズ全曲解説(ティム・ライリー著) P.289)

 


ジョンは批評家、それも影響力のある批評家を激昂させた。
彼らは歌詞による革命派への批判が我慢ならなかたのだろう。

 


【資料】

ロバート・クリストゴウ(ヴィレッジ・ヴォイス)

ミュージシャンとかそういう人たちに節度を守れと期待すること自体が
どだい無理な話である。

しかし、わざと逆らうようなことだけはしないでくれと
望むのは無理な話ではない。

レノンがそのいい例だったし、そんなことをすれば彼らの音楽が
興ざめになってしまうように私には思える。

ビートルズ全曲解説(ティム・ライリー著) P.289)

 


この歌詞は論争になった。
ジョンは節度を守れと言われている。身の程をわきまえろという意味なのだろう。

私達は真剣に社会のことを考えて行動しているのだから
逆らうことを目的にしたいい加減な気持ちでからかうな、黙っていろということだろう。

ジョンは名指しで批判されてジョンの音楽そのものが価値を落とすと言われている。
B面でリリースしたのに、結果は多大な批判を受けている。

 


【資料】

ジョン

左翼だろうが中道だろうが右翼だろうがどっかのけったくそ悪い
少年クラブの連中がどう思おうが気にしちゃいないんだ。

俺は体制側に反発しているだけじゃなくて、あんたらにも頭にきてるんだ。
世の中のガンはなんだか教えてやろうか。

ビートルズ全曲解説(ティム・ライリー著) P.289)

 


批評家からの辛辣な批判に対してジョンは堂々と受け答えしている。
体制側に反発しているだけじゃなくて、あんたらにも頭にきている。

反体制側、革命派を体制側と一緒に一刀両断している。
きわめて明快だ。

ジョンは真の反体制だ。体制にも反体制にも反発している。
パンクでありRock'n Rollの真の姿である。

デビュー前の精神を思い出したのだろう。ジョンは絶好調だ。
そして、Revolutionは世間の話題になっていた。

 


【資料】

ピート・ショットン

もうすぐ発足するアップル・レコードのビートルズのデヴュー盤には
それをA面にすべきだと決めていた。

(ビートルソングス P.125)

 


ジョンは反発心を取り戻している。
この曲でRock'n Rollを宣言しようと決めていた。