The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-116- 【Ob-La-Di,Ob-La-Da】
【 Ob-La-Di,Ob-La-Da 】 -16-
リンゴのドラムの演奏回数について
○
【資料】
リチャード・ラッシュ(アシスタント・エンジニア)
「リンゴが気の毒でしたよ。昼間の3時から夜中の1時まで、ろくに休憩もとらずに
プレイして、次の日も同じことの繰り返しなんですから」
この日のセッションの終了は午前3時
(The Complete Beatles Recording Sessions P.174)
:
リンゴは何度もドラムを演奏し疲れ果ててうんざりしていた。
そしてメンバー間は険悪になっていった。
そう記載されている本は多い。
リンゴはいったい何回この曲を演奏したのだろうか。
○
【年表】
1968年7月3日
第1回録音
7テイク
1968年7月4日
第2回録音
オーバーダビングのみ
1968年7月5日
第3回録音
オーバーダビングのみ
1968年7月8日
リメイクの第1回録音
12テイク
1968年7月9日
再リメイクの第1回録音
2テイク(ドラムはポール)
その後7月8日のリメイクにオーバーダビング
1968年7月11日
7月8日のリメイクにオーバーダビング
1968年7月15日
7月8日のリメイクにオーバーダビング
完成
:
全ての録音は7日間であり全部で19回は演奏して録音している。
再リメイクの2回はドラムはポールとして除いている。
この他にリハーサルや練習もしているから実際はもっと演奏したはずだ。
実質ドラムを演奏したリズム・トラックは2日間で終了している。
ドラムのオーバー・ダブがあったかどうかは不明だが資料の記載はない。
実質2日間で録音は19回。
不仲になるほどのストレスがかかるだろうか。
夜中の3時まで変化のない演奏を繰り返していく。
疲労は溜まったしおもしろくはなかっただろう。
でもそれで、これまで好調だったポールとの仲が悪くなることはないと思う。
リンゴは2曲目の録音で「Don't Pass Me By」をポールに協力してもらっている。
初めての自作曲を完成してもらった感謝。それからまだ1ヶ月だ。
○
リンゴは8ビートをきちんと刻んでいるだけだ。
(全曲解明!!ビートルズサウンズ大研究(下)P.71)
:
リンゴはひたすら8ビートを刻む。
最初から完成まで変わらない。
○
オーバー・ダビングされたタイコの音はリンゴではないのかもしれない。
ドラムもどうやらポールという説もある。だがスネアの音はたしかにリンゴの
音なので、私はベーシックなドラムプレイは間違いなくリンゴだと確信する。
(全曲解明!!ビートルズサウンズ大研究(下)P.71)
:
ドラムは間違いなくリンゴ。
再リメイクではポールが叩いている。